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* 本棚

昔から本を読むのが好きで
兄の本棚からいつも借りて読んでいた

他県に住む兄は本を読むことが好きで
いつ見ても読んでたような
幼き日の記憶。

小学生の頃始めて兄に買ってもらった本が
「つづりかた兄弟」でした。
買ってもらった嬉しさを今でも
はっきり覚えている。

最近 
毎晩のようにダウンロードして聞いている
小説・詩

高村光太郎
「千恵子妙」
17編懐かしく聞きました

学生時代 詩の世界にどっぷりつかり
よく投稿していたことも懐かしく蘇りました^^

千恵子妙の中でも
この詩が好きだったことも思い出しました

レモン哀歌

「その数滴の天のものなるレモンの汁は
 ぱっとあなたの意識を正常にした

 あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑う
 わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
 
 あなたの咽喉に嵐はあるが
 かういう命の瀬戸際に智恵子はもとの智恵子となり」
                
                
私は智恵子抄の中で一番好き詩です。
光太郎の必死の愛で最後の瞬間に智恵子は正気になるのですから。
光太郎もこのことで報われたに違いありません。

でも正気にもどったのもつかの間
智恵子は大きな息をして亡くなります
最後に智恵子抄はこう締めくくります。

「生涯の愛を一瞬にかたむけた、写真の前に挿した桜の花かげに
すずしく光るレモン今日も置かう」
by shizuku0826 | 2012-02-12 10:51


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by shizuku0826